アワガミ・アーティスト・イン・レジデンス・プログラム

一般財団法人 阿波和紙伝統産業会館は、開館以来30余年にわたり国内外100組以上のアーティストや学生、教育機関へ研究・製作・発表の場を提供してまいりました。 当館が主宰するA-AIR(アワガミ・アーティスト・イン・レジデンス)の特徴は、徳島県吉野川市で継承されてきた「阿波手漉き和紙」の製造技法、技術を応用した紙素材が製作できること、またそれらをベースに、併設のアワガミプリントラボ(インクジェットプリント、銅版画、リトグラフ、活版印刷が可能な版画工房)や藍染場において、より高度な作品づくりが可能なことにあります。加えて、紙に関する専門的なアドバイス、製作アシスト、関連文献・資料ライブラリーの開放などソフト面からもアーティストの活動をサポートしています。

事業内容

本プログラムは、国内外よりアーティストを招聘し、一定期間吉野川市を拠点として住民と共に生活をし、阿波文化に触れ、創作活動に何らかの影響があることを期待しています。併せて講演会、展示会やワークショップを開催するものとします。また、海外のAIR事業を進める団体やプリント工房と連携して、アーティストの派遣交流事業を行います。

1)アーティストは、国内外より広く募集します。海外のAIR事業を進める団体やプリント工房と連携して、アーティストとの選定と受け入れを行います。また、海外のAIR事業者への派遣を推進します。
2)アーティストへは滞在費、制作に関わる経費を含む一定額の金銭の支給を行い支援します。
3)1人2ヶ月以内の滞在とし、主な制作場所は和紙会館手漉き工房、アワガミプリントラボなどを使用して創作活動をする内容のものとします。
4)アーティストは、滞在中本プログラムのもと、市民のために1ヶ月に1回アーティストレクチャーまたはワークショップを行い、アーティストと地元ボランティアを含めた市民との交流の場を設けます。
5)滞在中に制作した作品の発表会を、滞在最後の2週間に、和紙会館展示室または適切な展示場にて開催するものとします。また、帰国後、展覧会、講演会などを開催して日本滞在の成果を発表してください。